この記事では、住友林業でのキッチンの選び方や、標準・オプションで選べる仕様を詳しく解説します。
「住友林業ではどんなキッチンが選べるの?」
「住友林業は設備の標準仕様が豪華って本当?」
「追加費用はかかる?」
など、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、住友林業のキッチンはリクシル・トクラス・クリナップの3社が差額なしで選べます。

キッチンハウスやパナソニックなど、オプションで選べるメーカーも充実しており、こだわりたい方にも対応可能です◎
そこで今回は、住友林業の標準仕様キッチンの内容や各メーカーの特徴、選ぶ際の比較ポイントを解説します。
さらにはカップボードやオリジナルキッチン「ジェルモーリオ」まで、キッチン選びで後悔しないための情報をまるごとご紹介していきますね。
キッチン選びに迷われている方に向けて、各メーカーの特徴を詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
住友林業で選べるキッチンの標準仕様


住友林業では、リクシル・トクラス・クリナップの3社から、差額なしで選べる「標準仕様キッチン」が用意されています。
各社の中でもハイグレードなモデルが採用されており、仕様の充実度も高いのが特徴です。
住友林業の標準仕様から選べるキッチンメーカーは以下のとおり。
推奨仕様(差額なし)のメーカー



リクシル・トクラスにおいては、メーカーの最上位モデルを差額なしで採用できますよ。
提案仕様(差額あり)のメーカー
推奨仕様と比べると差額が必要になりますが、通常よりもお得にハイグレードのキッチンを入れられます。
ただし、キッチンのレイアウトによっては、メーカーにかかわらず追加費用が発生することも少なくありません。
多くのキッチンメーカーが標準仕様として採用しているのは「I型(壁付け)」です。
I型キッチンとは、コンロ・シンク・作業スペースが壁に沿って一直線に並んだ、ベーシックなレイアウトです。


一方で、以下のオープンキッチンはどのメーカーでも高価格帯に設定されています。
- アイランド型(4面全てが壁にくっついていない)
- ペニンシュラ型(1面だけ壁にくっついている)
これらのタイプは、壁をなくす分だけダイニング側の面材や仕上げが増えるため、コストが上がる傾向があります。



そのため、オープンキッチンを検討している方は、追加費用がどの程度かかるのか確認しておきましょう。
また、高級オーダーキッチンの「クッチーナ」や「トーヨーキッチン」も入れられますが、提携メーカーではないので、基本的に割引がありません。
住友林業で差額なしで選べる標準仕様のキッチンは3つ!


ここでは、推奨仕様のキッチンの細かな特徴をご紹介します。
それぞれの標準仕様と、用意されている人気のオプションも解説します。
リクシル リシェルSI


リクシルは、ハイグレードモデルである「リシェルSI」が標準仕様として採用可能です。
セラミックトップはリシェルに限られるため、多くの方がそれを決め手にリクシルを選んでいます。
リクシルの標準仕様
リシェルの代名詞「セラミックトップ」は、熱・傷・汚れに強いのが特徴です。
高温の鍋やフライパンを直に置いても変色変形が起こりづらく、まな板なしで包丁を使えるほど丈夫な素材です。
ワークトップのカラーは、艶感のある大理石調や無骨な石目調など、重厚感・高級感を兼ね備えたデザインが揃っています。





焼き物ならではのデザイン性と耐久性に優れたセラミックトップを選ぶならリクシル1択ですね!
また「らくパッと収納」はリシェルならではの機能。
引き出しを開けると手前に傾くため、調理用具が取り出しやすく、収納の中が見渡せるようになっています。
リクシルのオプション仕様
シンクはステンレスが標準ですが、セラミックトップ採用時のみ「ハイブリッドクオーツシンク」に変更できます。
クォーツ(水晶)とアクリルの素材を使っており、耐久性に優れたダークカラーのシンクです。
意匠性にこだわりのある方におすすめのオプションです。
また、リクシルの換気扇「よごれんフード」もオプション仕様となります。
回転ディスクで油煙を空気と油に分解し、ファンやフード内部に油汚れがたまりにくい仕組みです。奥のファンは約10年間掃除がいりません。
しかし、回転ディスクとオイルトレーを3カ月に1回掃除をする必要があり、メンテナンス性は他のメーカーの製品に劣るといえます。
トクラス コラージア


トクラス(旧・ヤマハ)は、ハイグレードモデル「コラージア」を標準で導入できます。
人造大理石を得意とするメーカーで、楽器の仕上げで培った高い塗装技術が特徴です。
トクラスの標準仕様
コラージアの天板は、ざらつきのある「テノールカウンター」と、なめらかな質感の「グラーナカウンター」という2種類の人造大理石から選べます。


とくに、テノールカウンターはトクラスで最上級のワークトップで、エンボス加工によりセラミックトップに似た質感です。
天板とシンクの接合部につなぎ目がない「一体成形」で汚れがたまりにくく、お手入れのしやすさがメリットです。
さらに、キャビネットは塗装框扉(枠の付いたデザイン)や天然木扉を標準で入れられます。
通常、面材を塗装するのは、非常に手間がかかるため、他のメーカーはメラミン化粧板が標準です。
耐久性にも優れており、キッチンのデザイン性を上げてくれます。
トクラスのオプション仕様
トクラスでは、オプションでシンクのレイアウトを変えられます。
水栓を斜めの角に配置した「奥までシンク」や、オーソドックスな形で標準より奥行きがある「H2シンク」が選べます。


また、奥行き65㎝のカップボードは、キッチンハウスを除くトクラスだけ提案仕様にて採用可能です。
クリナップ ステディア


クリナップからは「ステディア」というミドルグレードのキッチンを選べます。
オールステンレスのキッチン(I型・L型限定)を標準で入れられるのは、クリナップだけです。
クリナップの標準仕様
クリナップが得意とするステンレスは、湿気によるカビ・ニオイに強く、長期間清潔に使えるのがメリットです。
キャビネット内部もすべてステンレスでできているため、湿気がこもりやすいキッチン下の収納もカビの発生を抑えられます。
スタイリッシュなステンレスの天板はもちろん、人工大理石のワークトップも選べます。シンクも同様に2つの素材から選択可能です。
ただし、選べるのは「人工大理石」なのが注意すべきポイント。人造大理石との違いはベースの成分です。
- 人工大理石:アクリル樹脂などの合成樹脂がベース
- 人造大理石:天然大理石や水晶などの天然石がベース
耐久性はやはり人造大理石の方が高くなります。
ほかにも「流レールシンク」はクリナップの大きな特徴です。


シンクの手前に向けて勾配を作ることで、水の力だけで排水溝に向かってゴミを流してくれるため、調理中からシンクをきれいに保てます。



排水口がシンクと溶接ではなく一体成形になっており、掃除がしやすいのも嬉しいポイントです。
クリナップのオプション仕様
「洗エールレンジフード」は、フィルターとファンの自動洗浄機能が付いている、人気のレンジフードです。
2カ月に1回、給湯トレイにお湯を入れてボタンを押すだけで、約10年間掃除をしなくてもきれいな状態を保てます。
シルバーが標準色ですが、提案仕様でマットブラックにも変更できます。
【住友林業】後悔しないキッチンの選び方


住友林業でキッチンを選ぶうえで知っておきたい「標準仕様」の意味や、メーカーを決めるポイントをご紹介します。
キッチンメーカーを迷っている方は必見です!
住友林業の標準仕様は一般的な意味と異なる
住友林業での「標準仕様」は、設備メーカーと提携し、割引価格で導入している設備をいいます。
標準仕様は、さらに2つの仕様に分かれています。
- 推奨仕様:差額なしで選べる。
- 提案仕様:差額が発生する。多くの場合はプラス料金がかかる。



つまり、SNSなどで一般的に言われている「標準」は推奨仕様を指し「オプション」は提案仕様にあたります。
そのため「標準」といっても差額なしとは限りません。
提案仕様は、メーカーの提携割引がある一方で、推奨仕様(基本価格)に比べて追加費用がかかります。
住友林業パンフレットには、標準とは書かれておらず、推奨仕様または提案仕様と記載されています。
差額が発生するかどうかは、仕様の表記を参考にしましょう。
住友林業のキッチンを選ぶポイントは?
住友林業では、多くのメーカーが選べるため、どの基準で判断すればよいか迷う方も多いでしょう。
そこで、以下3つのポイントからメーカーを検討してみてください。
ワークトップの素材
各メーカーは、ワークトップで大きな違いを打ち出しています。
ワークトップとは、調理を行うため作業台のこと。「キッチンカウンター」や「天板(てんばん)」とも呼ばれます。
たとえば、好みのワークトップが
- セラミックなら「リクシル」
- 人造大理石なら「トクラス」
- ステンレスなら「クリナップ」
がおすすめです。



各社の得意なワークトップが明確に違うため「どんな天板を使いたいか」で判断すると決めやすいですね!
キッチン本体のデザイン
毎日使うキッチンは、LDKの顔ともなります。
そのため、見た目にこだわって決めるのもおすすめです。
家の床材や照明などインテリアと合いそうか、3Dパースで確認すると安心です。
ただし、デザインに注力しているメーカーは、使い勝手にはあまり力を入れていないこともあるため、機能性も確認したうえで決めましょう。
設備の機能性
使い勝手やメンテナンス性で決めたい場合は、各設備を比較して決めるのがおすすめです。



とくに、シンクやレンジフードは、メーカーごとに工夫されており、掃除の手間や頻度も変わります!
こだわる方が多い「食洗機」については、一部のメーカーを除き、基本的にどのメーカーを選んでも大きな違いはありません。
ただし、SNSでも人気の海外製食洗機「ミーレ」は、トクラス・リクシル・キッチンハウスのみ採用可能です。
ピンポイントで導入したい設備が決まっている場合は、希望のメーカーが対応しているかを確認しましょう。
住友林業で選べる人気のオプションキッチン3選


ここでは、提案仕様で選べるメーカーを3つご紹介します。
追加費用はかかるものの、通常よりお値打ちに採用できるため、キッチンにこだわりたい方にはおすすめです。
キッチンハウス


キッチンハウスはフルオーダーができるメーカーで、高いデザイン性が強みです。



わが家も美しいデザインに惹かれて、キッチンハウスを採用しました。
ワークトップは、人気のエバルト素材(高性能メラミン)です。
エバルト素材は、耐久性が高く質感も良いのが特徴。
ワークトップに加えてキャビネットの扉にも使えるため、キッチン全体で上質なデザインに仕上がります。
また、キッチンハウスは、どのレイアウトを選んでも価格が変わりません。ペニンシュラ型などと同等の金額で、デュエ型を採用できます。
デュエとは、シンクとコンロが分かれており、シンクのみアイランド型でコンロは壁付けです。
ワークスペースが95cm広がり、収納が2列分増えます。
さらに、キッチンハウスでは、幅45cmのミーレ製食洗機を格安で導入できるほか、奥行き60cmのカップボードも選択可能です。
自由にデザインできるため、見た目にこだわりたい方におすすめです。
パナソニック


パナソニックのキッチンは「ラクシーナ」を選択できます。
標準の設備が充実しており、機能性の高さが特徴です。
たとえば、3口IHの「トリプルワイドIH」。3つのコンロが横一列に並んでいるため、同時調理がしやすくなっています。
ガスのトリプルワイドも提案仕様にて採用できます。
ほかにも、パナソニックの深型食洗機が追加費用なしで導入できるのも魅力的です。
提案仕様になりますが、ファンの掃除が10年いらない「ほっとくリーンフード」は非常に人気です。
調理が終わるたびにファンが自動で高速回転して油汚れを飛ばします。
油を集めたプレートは、年に1回食洗機で洗うだけで綺麗な状態を保てます。



パナソニックを選ぶなら付けておきたい設備ですね。
永大産業


永大産業は、SNSでよく見るような「海外のオーダーキッチン」感が魅力的です。
スリムな天板とシンプルな形のキッチンで、シンクや取っ手もスクエア型のシャープなデザインとなっており、全体的にスタイリッシュな印象です。
ワークトップは「メラミンカウンター」とシンクと一体成形の「ステンレスカウンター」が推奨仕様です。
天然水晶を約90%原料とした高級人造石カウンターも選べますが、提案仕様になります。
住友林業のカップボードはどう選ぶ?


住友林業では、カップボード(食器棚)は提案仕様の扱いです。
オプション料金は発生しますが、キッチンと同様にメーカーの提携割引が効くため、食器棚を購入したり、造作したりするより安く済みます。
カップボードを採用する際の選択肢は、主に2つのパターンに分かれます。
それぞれのメリットをご紹介します。
住友林業クレストで注文する
住友林業クレストのカップボードは、面材のデザインが床材と同じ色柄で揃えられており、部屋のコーディネートに合います。
住友林業クレストとは、住友林業のグループ会社で木質の内装材のメーカーです。
木の風合いを生かした床材やドア、収納などをつくっています。
住友林業との納期・施工の連携がスムーズで、サイズや仕様の変更なども比較的柔軟に対応してもらえます。
コストパフォーマンスも良く、床材や部屋と馴染むデザインが魅力的です。
キッチンメーカーと合わせる
キッチンと同じメーカーでカップボードを注文すれば、本体と素材やデザインを揃えられるため一体感が出ます。
家電収納やゴミ箱スペースなど、各メーカーが工夫を凝らしたユニットが充実しており、使いやすさに応じてカスタマイズできるのがメリットです。
キッチンと操作性が同じで、カップボードの天板を本体のカウンターと揃えられるメーカーもあるため、使い勝手も問題ありません。
価格はやや高めにはなりますが、機能性や実用性、キッチンとの統一感を重視する方におすすめです。
【2025年発売】住友林業クレスト製キッチン「ジェルモーリオ」とは


新しく販売された、住友林業クレスト製の「ジェルモーリオ」。
住友林業のみで採用できるハイグレードキッチンです。床材の色味に合ったデザインを選択できます。
提案仕様となっており、標準キッチンとの差額は約120万円です。
こちらはキッチンハウスを意識した商品で、似通ってる点がいくつかあります。
ジェルモーリオとキッチンハウスの共通点
- デザイン性の高さ
- ダイニングテーブルのセット提案が可能
- 全レイアウトが同価格
ジェルモーリオは規格商品でありながら、オーダーキッチンのようなスタイリッシュなデザインが特徴です。
また、細かな仕様の違いは以下のとおりです。
項目 | ジェルモーリオ(住友林業クレスト) | キッチンハウス |
---|---|---|
標準のワークトップ | シーザーストーンの天板が標準 | メラミン天板が標準 |
天板の変更 | メラミンに変更で約30万円減額 | シーザーストーン不可(メラミンのみ) |
側面コンセント | 標準 | オプション |
ウォールキャビネット(吊り戸棚) | オプション | 標準 |
対面側収納(ダイニング側) | 標準 | オプション |
一番大きな違いはワークトップの素材。ジェルモーリオは標準でシーザーストーン天板が選べます。
シーザーストーンとは、約90%が天然鉱物(主に水晶)で構成されている人造大理石。優れた耐久性や上質感が特徴です。
シーザーストーンからメラミン天板に変更すると、約30万円の減額になります。
そのため、メラミンしか選べないキッチンハウスと比較すると、グレードの高いワークトップを採用しているといえます。
しかし、ほかの大きな違いはありません。
ブランド力があって、自由度の高さが魅力の「キッチンハウス」と、住友林業の家にぴったりと馴染むオリジナル設備「ジェルモーリオ」。



価格差は大きくないため、どちらを選ぶかは好み次第です。
住友林業のキッチンはたくさんのメーカーから選べる!


住友林業では、メーカーとの提携割引によってハイグレードキッチンがお得に入れられます。
推奨仕様は、リクシル・トクラス・クリナップの3社。
提案仕様は、キッチンハウス・パナソニック・永大産業の3社というラインナップが揃っています。
各社が特に違いを打ち出している「ワークトップの素材」が、キッチン選びの判断ポイントになります。
ほかにも、本体のデザインや設備の使い勝手などを比較して決めるのもおすすめです。



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キッチンの選定で後悔しないよう、この記事を参考にぜひ検討してみてください。





